1つが信用リスクです。カード会社の立場から見ると多数のクレジットカードを所持している方に新しくクレジットカードを発行するのは危険と判断します。手 持ちのクレジットカードで限度額いっぱいまで買い回りをして失踪することを恐れているのです。ですからクレジットカードの所持枚数が増えるにしたがって、 新しくクレジットカードを申し込んだときに審査に通りづらくなりますし、発行されても利用限度額が少なかったりします。本当にいいクレジットカードを見つ けたので申し込んだところ、たくさんのクレジットカードを持っていることが原因で却下されたという悔しい思いをするかもしれません。
リスクといえば、特に気をつけたいのが盗難・紛失のリスクです。財布の中に1枚クレジットカードを入れている場合、なくなるとすぐに分かります。一方、 10枚のクレジットカードを財布に入れておき、そのうちの1枚をなくした場合はどうでしょうか。日ごろから使っていないカードであれば、なかなか気づかな いのではないでしょうか。クレジットカードの枚数が増えるとどうしても1枚1枚の管理が甘くなります。使わないクレジットカードはタンスの中に入れておく という手もありますが、泥棒が入りスキミングされる危険性もあります。身に覚えのない多額の請求が来て、初めて不正利用をされたことを知ることになるかも しれません。
以上のことを踏まえると、一般的にメインカード1枚にサブカード1枚がよろしいのではないでしょうか。年会費分の元を取れているかどうか見直すことやクレ ジットカードをお得に使い分けることも大切ですが、それ以前にしっかりと管理ができる枚数に絞ることが重要です。